再発見した話

こんにちは。

丸山です。

先日、アシスタへの依頼で利用者さんのお宅にお邪魔してきました。

依頼内容は「福祉用具の電動ベッド搬入に伴う家具の移動」という感じのお手伝い作業です。

そこで感じたことを書いてみます。

 

そのお宅はご夫婦二人暮らしで、旦那さんはここ数か月重い病気を患っており、ほどんどベッド上での暮らしでした。

奥様は少々お耳が遠く、さらに足腰が痛いくて思ったように歩けないようでした。でもとても明るくてチャーミングな方でした。

一心堂は旦那さんのケアマネを担当させてもらいながら、福祉用具と訪問看護で関わらせてもらっています。

 

到着してまずは旦那さんのベッドを入れ替えるために、古いベッドは解体して2階の空き部屋に運びました。

次にちょっとしたベッド回りの物たちを片付け、掃除機をかけたりしました。

しばらくしてから福祉用具のスタッフが到着したのでベッドの搬入を手伝い、組み立てを応援しました。

 

旦那さんはご自分の病状にあまりご理解がない様子で、しきりに身体の調子が思わしくないと話されていたのが印象的です。

電動ベッドがあれば身体を起こしてテレビをみたり、食事やトイレに立つときも安楽に動作をすることができます。

奥様も旦那さんの介助をする時に無理な姿勢でかがんだりしなくても良さそうでした。

 

ひと通りの作業が終わった時、ふと寝室の壁に掛けられている何枚かの写真が目に入りました。

少し茶色がかった写真には二人の小学生くらいの男の子が写っていました。

「息子さんですか?」と尋ねると

「いやいや孫だよ」と、奥様がこたえました。

「こどもは娘がひとりだけね」と付け加えました。

 

なるほど、娘さんが一人なのかと家族背景を想像しながら、このご夫婦はどのような生活をされていたのかなと思いを巡らせていると、

近くにご夫婦の若かりし頃の写真も飾られていました。

たくさんの親戚に囲まれた宴会風景や家族旅行の写真など、華やかな写真もありました。

 

幸せ”だったんだろうな”と思った一方で、現状のお二人を見ると、はたして今はどうだろうという思いがこみ上げてきました。

娘さんは嫁いで大館を離れ、二人だけの生活

旦那さんは重い病で寝たきり

奥さん一人ではできないことも多々ある状態

本当に失礼ながら、結構大変そうな生活だなと、その一瞬は思ってしまいました。

 

でも待てよ! この二人の生活の一部を支えているのは我々一心堂のスタッフなんだと考えると、なんだか急に自分たちの仕事が誇らしく思えてきました。

ケアマネジメントや福祉用具や訪問看護があるからお二人での生活が成り立っているのです。

 

僕は現在、恥ずかしながら利用者さんのお宅を訪問する機会がほとんどなくなり、高齢世帯の方々の暮らしを目の当たりにする機会が以前に比べて減っていると思います。

サービス利用に関する相談や報告を受けることは多いですが、現実に肌感覚でその実態を感じることは少なくなっていました。

我々が毎日やっている福祉の仕事は誰かの役に立っている尊い仕事だなと再発見しました。

恥ずかしながら再発見したと感じました。

おそらく再発見したのは僕だけで、多くのスタッフは常にそれを感じていると思います。

そして、その尊い分の大変さも感じているはずです。

改めてスタッフに感謝を伝えたいです。

 

アシスタで生活支援の仕事を始めてから福祉の仕事に奥行きを感じています。

今まで見えていなかったことが少しだけ見えるようになり、それに関われたりしています。

援助を必要としている人が具体的にどのようなことに困っているのか、不安を感じているのか教えてくれています。

 

僕が今回訪問したお二人の年齢になるまでは、おそらく40年くらい先だと思います。

その頃は同じように福祉サービスを受けられるのでしょうか?

もっともっと身近な幸せを感じられる社会にしていかなければならないと思います。

テクノロジーの進化でそうなればいいなと思いますが、経済や社会情勢をみていると不安も正直感じますね。

僕は責任世代ど真ん中なのでもっとたくさんの方々に関われるように精進いたします。

 

 

ちなみに先のお二人が過去から現在まで幸せか、そうでないかは全く僕の想像ですのでご理解下さい。

また、サムネイルはうちのペットのポチ15歳です。記事とは特に関係ありません。かわいいでしょ!

 

丸山 朋也